歯の話
2018.02.11
食習慣とむし歯の関係
こんにちは。
ハート歯科クリニックの峯岡です。
患者さんに食習慣についてお尋ねすることがあります。
歯医者でなぜ、どんな飲み物をよく飲むかとか食事について聞かれるの?と思われるかもしれません。
それはなぜかというと、食事の間隔や飲食物の種類・摂取の仕方によってむし歯のリスクが高まるからなんです。
食事や飲料などの糖分を摂るごとに、むし歯菌は酸を作り、その酸で歯からカルシウムなどのミネラルが溶け出します。
これはパン、お米などの炭水化物でも起きる現象ですので、
お菓子だけのことではありません。
通常は溶け出たミネラルは唾液の作用で再び歯に取り込まれています。
唾液は一度酸性になった口の中を元の中性に近い状態にする力(緩衝能)があります。この緩衝能のお陰で再石灰化をすることができ、脱灰と再石灰化のバランスをとっています。
しかし、ご飯や間食をとる回数が増えるとその分口の中は酸性に傾くので再石灰化が追いつかなくなります。
脱灰と再石灰化のバランスがくずれるとむし歯ができてしまうのです。
食事は規則的&間食はあまりしないという方でも
毎日酸性度の強い食品を摂る習慣がある方は注意が必要です。
歯は酸に弱く、酸性度の強い飲食物に長く触れていると溶けてしまうのです。
酸性度の高い食品と言えばお酢がありますよね。
健康のために飲んでいらっしゃる方も少なくないと思います。
他にもコーラや柑橘系のジュース、スポーツドリンク。
最近はペットボトル飲料が増え、仕事の間に少しずつ何か飲んでいらっしゃる方も多いのではと思います。
もちろん健康のためにまめな水分摂取は大切なのですが、その際にはぜひ飲み物を選んでください。
酸性度の高い飲料や糖分を多く含んだ飲料をダラダラ,チビチビ飲んでいる方は歯が溶け始めているかもしれません。
むし歯のリスクを減らすために食習慣を見直してみませんか?