歯の話
2017.06.16
歯ぐきの黒ずみはきれいにできる?
こんにちは。
ハート歯科クリニックの峯岡です。
先日、患者様から「歯ぐきが黒いのが気になる」と相談を受けました。
笑ったときに歯ぐきが黒いと気になりますよね。特に肌が白い方やホワイトニングで歯を白くした方だと余計に目立つので悩んでいる人が多いようです。
歯ぐきの黒ずむ原因は主に以下のようなものがあります。
「メラニン色素の沈着」
歯ぐきも皮膚と同じようにターンオーバー(古い細胞が新しい細胞に置き換わるサイクル)を繰り返しています。
日焼けすると肌が黒くなるのと同じように、歯ぐきは外部からの刺激によって表皮最下層の基底層にメラノサイト(色素細胞)で生成されることで黒ずんだようになります。
「かぶせものやその土台の金属の混入(メタルタトゥー)」
差し歯やかぶせものなどに使われている歯科用金属がイオン化して溶け出したり、歯の型を取るための歯の形成時、特に、歯肉に炎症があると歯周組織に削除した金属片が入りこんで歯ぐきが黒ずむことがあります。
「歯周病」
歯ぐき全体が内出血したように赤黒く腫れている場合は歯周病が疑われます。
このように歯ぐきの黒ずみの原因はいくつかあり、それぞれ適切な治療法は異なりますので、きちんとした診断の上で治療を受けることが大切です。
この中でも「メラニン色素の沈着」に有効な治療法がガムピーリング
タバコや紫外線などのメラニン色素の沈着が原因で黒ずんだ表皮を除去することでその下にある本来の健康的な色を取り戻すことができます。
お肌のピーリングをされたことがある方はイメージしやすいと思いますが、フェノールという薬剤を歯ぐきに塗ることで、歯ぐきの表面が一層はがれてきれいになるという仕組みです。
メラニン色素沈着の程度によって効果は異なりますが、治療後1~2週間ほどで黒ずんだ歯ぐきが剥けてきれいになります。
〈ガムピーリングの1症例〉
治療前
治療直後
治療中は少しピリピリする程度で痛みはありません。
治療直後は薬剤を塗布したところが白くなっていますが、すぐ目立たなくなります。
1日後
歯ぐきが白くなっています。
4日後
白くなっていた歯ぐきが剥けました。
刺激の強い食品はしみます。
1週間後
歯ぐきがきれいなピンク色になり、不快感や痛みもなく元通りの生活です。
「1回でこんなにきれいになるんですね!」と満足して頂けました。
きれいなピンク色の歯ぐきになると笑顔にも自信がもてますよね(*^-^*)
写真を見ると、歯ぐきの色が変わっただけなのに歯の色も白くなったように見えます。
痛みの感じ方や効果は人それぞれ個人差がありますが、興味がある方は一度ご相談ください。