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2021.03.19
口呼吸と鼻呼吸、あなたはどっち?
こんにちは。
ハート歯科クリニックの峯岡です。
突然ですが、みなさんは今、「口」と「鼻」のどちらで呼吸をしていますか?
日常的に鼻で呼吸=「鼻呼吸」をしている方は、心や身体に様々なメリットがもたらされるのですが、口で呼吸=「口呼吸」をしている方は、その呼吸によって色々な病気の引き金となる可能性があることをご存知でしょうか?
口呼吸を行うと、冷たい空気がダイレクトに咽頭や喉頭に当たってしまい、口内は乾燥し、病原体が繁殖しやすい状態になります。すると、風邪をひきやすくなり、ウイルスの侵入を許してしまう危険性が高くなります。
また、口呼吸が頻繁になることで、口の中が乾きやすくなり、唾液による自浄作用がなくなることから口の中の細菌の活動性が高まり、口臭や歯周病、むし歯のリスクを増大させることも指摘されています。さらに、口呼吸の割合が高くなることで、脳に酸素がうまく取り込めなくなり睡眠の質の低下、集中力の低下、うつ症状や認知症などのさまざまな精神疾患にもつながることが知られてきています。
口呼吸の原因として、歯並びや慢性的な鼻づまりなどの他に、姿勢の問題や口周りの筋力が低下して口が閉じにくいことなどが関係していると言われます。最近では、スマートフォンの発達によって、言葉を発さなくてもいい機会が増えたり、やわらかい食材が増えて硬いものを噛む習慣が少なくなったなど、日常的に口を動かす機会が減ったことが口周りの筋力低下を助長しているようです。
引用元:武田コンシューマーヘルスケア株式会社(口呼吸が引き起こす体の不調)
一方、鼻呼吸をすると、ホコリや異物などは鼻毛や、線毛・粘液により、体内に入る前にブロックされます。さらに、扁桃リンパ組織が、体内に入ろうとする異物を防御してくれます。ダイレクトに空気を取り込んでしまう口呼吸よりも、きれいな空気を体内に取り込むことができるようになります。
また、鼻腔を通ることで温められ加湿された空気が体内に入ってくるため、気管が乾燥しにくくなります。ウイルスは、冷たくて乾燥したところで繁殖しやすいので、鼻呼吸は、ウイルスの増殖も抑えることが出来ます。
さらに鼻呼吸には、唾液の分泌が多くなるので、口の中の殺菌効果が高まる、いびきの軽減・予防になる、筋肉にたくさんの酸素が届けられるので疲労物質の乳酸が減少し、デトックス効果が高まるなどの効果もあります。
引用元:武田コンシューマーヘルスケア株式会社(鼻呼吸と口呼吸のしくみ)
気づくと口がよく開いていたり、
口のなかの乾燥が気になったりする人は、
もしかすると日常で口呼吸を行っているかもしれません。
ちょっと注意して、自分の呼吸を確認してみましょう。