広島市中区大手町のハート歯科クリニックです。女性歯科医師による痛くない診療を心がけています。

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息を調える NEW

こんにちは。

ハート歯科クリニックの峯岡です。

 

先日、愛媛県新居浜市の瑞應寺に参拝しました。

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曹洞宗の専門僧堂(いわゆる修行寺)である瑞應寺では毎月たよりが発行されており、その中からある文章を紹介したいと思います。

 

 

自分の息を調えること、調息(ちょうそく)は座禅をする上でとても大切です。

座禅では姿勢を正し、深く大きく呼吸します。手も足も動かす必要はありません。

ただただ良い息をすることに集中するのです。

 

息は自分の心と書きます。自分の心のありようが、自分の息づかい、呼吸に現れている。そのことは、私たちが日常で使う言葉からもうかがえます。例えば、「息巻く」は怒りや興奮、「息をのむ」は驚き、「息が詰まる」は緊張を表します。他にも、弱り切った様子を「虫の息」と表現したり、息が心だけでなく、体や生命力も表すのです。心や体の状態によって、その人の息づかい、呼吸も変わるということに昔の人は気づいていたのでしょう。

 

それとは逆に、息づかいを工夫することで自分の心を調えたり、体を上手に使いこなしたりできることも昔から知られていたようです。例えば、緊張する場面では深呼吸によって気持ちを落ち着けようとします。また、空手や剣道などの伝統的な武道では、技を決める時に「えい!」と気合を入れます。技を出すと同時に強く息を吐くことでより強く、大きな力が出せるようになるのです。重いものを持ち上げる時に思わず「よっこいしょ!」と声が出てしまうのも同じですね。息の仕方によって、自分の心や体をコントロールし、場面に応じて力を発揮できるようにしています。

 

そう考えると、ただひたすらに自分の息を調える坐禅修行は、生活していく上で大事な基礎となる修行とも言えますし、余計なことを一切そぎ落とした、究極の修行であるともいえます。私たち修行僧の一日は坐禅から始まり、坐禅で終わります。朝起きたらまず坐禅をし、息を調え、心を調えその一日に臨みます。一日の活動で乱れた呼吸を夜の坐禅で調え、その日を終えるのです。

 

みなさんはどのような一日を過ごされているでしょうか。忙しい日々の生活の中で、知らず知らずのうちにストレスがたまっているかもしれません。ストレスを発散する方法は、遊びに行ったり、おいしいものを食べたり、運動したりとそれぞれお持ちかなと思います。もちろん、そのような普段とちがったことに目を向けて気分転換をはかることは必要です。

しかし、それだけではなく、今一度、自分の内側に目を向けてみてはいかがでしょう。当たり前すぎて意識していなかったl呼吸。私たちは普段から良い息ができているでしょうか。

 

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(瑞應寺第915号「銀杏」令和6年1月1日発行より抜粋)

 

 

私たちが生きていく上で欠かせない息、つまり呼吸。

それは無意識にしていますが、忙しい日々の生活の中でつい呼吸が浅くなっていませんか?

呼吸が浅くなると、頭痛や自律神経の乱れ、様々な体調不良を引き起こす可能性があります。

師走で何かと忙しい時期ですが、一日のうち5分でも自分の息に意識を向けて息を調え、心を調えていきたいですね。

 

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