広島市中区大手町のハート歯科クリニックです。女性歯科医師による痛くない診療を心がけています。

ハート歯科クリニック
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ブログ

歯の話

歯磨きのタイミング

こんにちは。

ハート歯科クリニックの峯岡です。

 

大学病院勤務時代から担当させていただいている患者様からケーキを頂きました。

スタッフと一緒においしく頂きました♪

遠方から通院してくださっている笑顔のすてきなK様のお心遣いに感謝です。

 

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ところで、みなさんは食後の歯磨きのタイミングを気になさっていますか?

 

先日、患者様から「お酢を飲んだ後ってすぐ歯磨きしたほうがいいんですか?」と聞かれました。

歯磨きのタイミングについて、最近は食後30分してから歯を磨いた方がいいなど耳にされたことがある方も多いと思います。

 

なぜそう言われているかというと、それには私たちの食事が大きく関わっているのです。

 

私たちが日頃摂取している食べ物や飲み物の多くは‘酸’を含んでいます。

特に美容・健康志向の人が頻繁に摂取している、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘系の果物、ドレッシング、梅干、酢の物、またワイン、スポーツドリンク、野菜ジュース、お酢ドリンクなどは他の食品に比べても酸性度が高いため、それらのものを摂取された直後は歯が柔らかくなっています。

さらに、歯の表面が‘酸’に触れて一時的にやわらかくなった状態で歯を磨くと、エナメル質が削り取られやすく、これを繰り返すうちにやがて歯のエナメル質が薄くなり、象牙質が露出して歯が黄ばむ,知覚過敏や痛みなどの症状も現れる…などの症状が出てきます。

 

 

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しかし、食後少し時間をおくと唾液が酸を中和し柔らかくなった象牙質にカルシウムを供給し象牙質の硬さが戻ってきます。

このように通常は唾液が酸を中和して口の中を中性に戻すとともに、唾液に含まれるカルシウムなどが、溶けたエナメル質を修復(再石灰化)してくれるため歯の健康は維持されます。

 

 

 

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これは砂糖水でうがいをした時の歯垢中のpHを表したグラフです。

歯が溶ける時間帯がしばらく続き、元のpHに戻るのに30~40分かかります。

つまり、食後30分以内は歯が溶けやすい状態にあるということ、

それが「食後30分してから歯を磨きましょう」と言われている理由です。

 

しかし、みなさんが食後30分たってから歯磨きをした方がいいかというとそうとは言えないのです。

口の中の環境は人それぞれ違い、主にむし歯になりやすいタイプ,歯周病になりやすいタイプ,力で歯が負けるタイプなどに分けられます(色々な要素を持っているタイプもあります)。

 

むし歯になりやすいタイプの方は食後30分待ってから歯磨き、なんてしていたら歯が溶けてよけいにむし歯のリスクが高くなってしまいます。

従って、食後すぐのうがい,歯磨き(強すぎるブラッシングはNG)をおすすめします。

 

どういう方がむし歯になりやすいタイプかというと、唾液の量や質などが影響しています。

 

当院では歯磨きの仕方、タイミング、どんな歯ブラシを選んだらよいかなどみなさんそれぞれにあったアドバイスをさせて頂きます。

気になる方はお気軽にご相談ください。